「おいしい」を究める
　持続的な森林づくり
　愛を増やす
　未来を作る

「新しく楽しい食体験」、「持続性のある食」。
この2つは、私が「おいしい」に関して大事にしていることです。
　私は小さい頃から食べることが好きで、食に関する見聞を広げてきました。そのなかで、私が「おいしい」と思う瞬間があります。
　1つ目は、初めての食材を食べた時。まだ経験したことのない食べ物の味を想像したり、食べて答え合わせしたりする瞬間は、私にとってとても楽しく、幸せな瞬間です。

　
2つ目は循環や環境負荷を意識した食事をした時。普段から環境問題や社会課題に興味があり、地域循環を意識することが環境負荷の小さい食の実現に繋がるのではないかと考えています。実際に、家庭菜園で採れた野菜を近くで生産された食材と合わせて食べるときは贅沢でおいしい瞬間だなと感じています。

私はこれらの「おいしい」を求めて、究めていくことを大事にしています。

「食」を追求していくと、水の生産・保全まですることが「おいしい」を究めることだと感じました。そこで、水の出所である森林に興味を持つようになりました。

しかし、森林に目を向けてみると、森林破壊や放置林問題など、森林は様々な問題を抱えていることを知りました。

そこで、「持続的な森林とは何か？」、どのような要件が必要か自分なりに考えてみました。その結果、「経済」、「生態系」、「森林利用」が持続的であることが、持続性のある森林づくり必要だと思っています。

森林からの産物などで、経済的に持続可能であること。

生物多様性を保持・増進していき、生態系が持続可能であること。

木材利用や製紙などの森林資源の利用が持続可能であること。

３つ全てを達成していくことで、持続的な森林づくりを実現していきます。

「おいしい」について追究していると、「心」も大事であると思うようになりました。

そして、初めてギャラリーに行った時、生活の中で心の豊かさが重要であるとはっきりと思うようになりました。ただ、心の豊かさのままでは抽象的なので、何が要因で心が豊かになるか考えてみると、「愛が増える」と心が豊かになるのではない？と思うようになりました。

そのため、作者の思いや物語などに愛が生まれ、愛着のあるものが自分の空間の中に増えていくほど、心の豊かさが増していくと考えています。

この「愛」を増やすことを、心豊かな生活の実現において、大事にしていきます。

持続的な「おいしい」を実現することは一生分の時間では足りないと思っています。特に、森林を含めて実現しようとすると、100年以上かかると考えています。

この思いを実現するためには、この思いを次の世代に繋げていくことが必要になってきます。

そのため、「おいしい」に触れる機会を作ること、様々なものの理解を広めていくことで、実現していきます。